家づくりの流れ · KANSAI
家づくりの流れ ARTICLE · 2026

初めての家づくり完全ガイド|関西で失敗しないための5ステップ

家を建てたいけど何から始めればいいのか分からない。そんな方に、私自身が実際に踏んだ順番を、関西で家を建てた体験からお伝えします。

関西の家づくりガイド 関西の家づくりガイド編集部
自然光が差し込む木造の階段ホール

「そろそろ家を建てたい」と思った瞬間、ほとんどの人が最初にぶつかる壁があります。

「で、何から始めたらええの?」

これ、私自身もそうでした。ネットで検索すると情報が多すぎて、かえって頭が混乱する。勢いで住宅展示場に行ってみたら、営業に追いかけ回されて週末が潰れる。やる気だけが空回りして、半年が過ぎていく。

この記事では、私が実際に踏んで「この順番でやっていればもっと楽だった」と痛感した5つのステップを、関西で家づくりをする方向けにお話しします。

この記事で分かること

  • 家づくりの正しい最初の5ステップ
  • やってはいけない順番(私が最初にやりかけた失敗)
  • 住宅展示場に行くべき「本当のタイミング」
  • 関西で土地を探すときの落とし穴

最初の失敗:いきなり住宅展示場に行く

結論から言います。いちばん最初に住宅展示場へ行くのは、私は絶対におすすめしません。

理由はシンプルで、私がまさにそれで危うく失敗しかけたからです。

家を建てようと思い立った最初の週末、何も考えずに某大手ハウスメーカーのモデルハウスに飛び込みました。豪華な吹き抜け、巨大なアイランドキッチン、海外製の家具。一瞬で「ここで建てたい」と思いました。

営業担当の方はとても感じが良く、その日のうちに「週末にプラン提案しましょう」と話が進みました。危なかったのは、自分の中に予算の軸も、どんな暮らしをしたいかの軸も、何もない状態で、豪華な空間に感覚を引きずられていたこと。

あとから冷静になって見積もりを見ると、私の想定より1,500万円以上高い金額でした。あのまま進んでいたら、毎月のローンに追われる35年が確定していたはずです。

モデルハウスに行くのは、5ステップの中で4番目。最初ではありません。

ステップ1:家族で「どう暮らしたいか」を話す

いちばん最初にやるべきは、夫婦または家族での対話です。地味ですが、ここを飛ばすと必ずあとで揉めます。

私が実際に話したこと

  • なぜ今、賃貸をやめて家を建てたいのか
  • 朝は何時に起きる?夜は何時に寝る?
  • 料理はする?しない?誰が?
  • 子どもの部屋はいつまで必要?独立したあとどうする?
  • 10年後、20年後、自分たちはこの家でどうなっていたいか
  • 週末、家でどう過ごしたい?

これを2週間くらいかけて、お風呂上がりや寝る前にぽつぽつと話しました。紙に書き出して並べてみると、夫婦で意外と優先順位が違うことが見えてきます。

私の場合、妻は「家事動線の良さ」を最優先にしていて、私は「吹き抜けのある広がり」を最優先にしていた。どちらも捨てたくなかったので、そこを両立できる間取りを提案してくれる工務店を探すことが、あとの判断軸になりました。

ここを曖昧にしたまま展示場に行くと、目の前の豪華さに引きずられて、自分たちの本当の優先順位が分からなくなるのです。

ステップ2:総予算の「上限」を決める

対話が一段落したら、次はいくらまで出せるかを数字で決めます。

シンプルな目安

世帯年収 × 7倍 = 無理なく返せる総予算の上限
  • 年収500万円 → 上限3,500万円
  • 年収700万円 → 上限4,900万円
  • 年収900万円 → 上限6,300万円

私もこの「7倍ルール」で上限を設定しました。銀行は世帯年収の8〜10倍まで貸してくれますが、「貸せる」と「返せる」はまったく別の話です。

家を建てたあとも、子どもの教育費は増えていくし、車は買い替えるし、老後資金も積まないといけない。ここを見ずに目一杯借りると、10年後に必ず後悔します。

「総予算」に必ず含めるもの

建物本体だけで予算を組むと、後から泣きます。含めるべきは全部込み:

  • 土地代
  • 建物本体価格
  • 諸費用(登記・火災保険・ローン手数料など、総額の10〜15%)
  • 外構工事(100〜300万円は見ておく)
  • カーテン・照明・エアコン
  • 引っ越し・家具・家電

建物3,000万円で契約したのに、最終的に出ていった金額は3,600万円、みたいなことが普通に起こります。全部込みで考える癖をつけてください。

ステップ3:住宅ローンの事前審査を受ける

予算の目安が出たら、実際にいくら借りられるかを銀行に確認します。これは早めに動いたほうがいいです。

事前審査を先にやる理由

  • 借入可能額が分からないと、現実的な予算が決まらない
  • 工務店との最初の打ち合わせで「予算はこれです」と断言できると、話が速い
  • 良い土地が出たとき、事前審査通過済みじゃないと買い付けに負ける

特に最後が重要で、関西の人気エリアの土地は「現金で即決」か「事前審査済みの人」に取られます。準備していないと、何度も「あの土地、取られました」を経験することになります。

関西で申し込むべき金融機関

  • ネット銀行(楽天、住信SBI、auじぶん銀行)— 金利は最安圏
  • メガバンク(三井住友、三菱UFJ、みずほ)— 審査は厳しいが条件は良い
  • 関西の地銀(関西みらい、りそな、池田泉州、京都、南都)— 地元の柔軟さ
  • フラット35(住宅金融支援機構)— 全期間固定で安心

2〜3行に並行して出すのがおすすめです。金利は0.1%違うだけで、35年で100万円以上の差になります。

ステップ4:情報収集(ここでやっと展示場)

ここでようやく住宅展示場や見学会に行きます。軸ができた状態で見る展示場は、最初に飛び込んだ時とは見え方がまったく違います。

回る順番

タイミングやること目的
最初の2〜3週大手ハウスメーカー2〜3社相場感を掴む
次の2〜3週地元工務店3〜5社候補を絞る
最後の2〜4週本命2〜3社で詳細プラン依頼比較検討

トータル2〜3ヶ月くらいかけるのが目安です。急ぐと必ず見落としが出ます。

関西には良い工務店がたくさんありますが、「派手さを捨てた本気の工務店」は展示場に出ていないことも多いです。地元の見学会や、実際に建てた方の家を見せてもらう機会を作ると、本命に出会える確率がぐっと上がります。

→ 工務店選びの基準は 工務店の選び方ガイド で詳しく書いています。

営業の圧を下げる魔法のひと言

展示場に入った瞬間に、私はいつもこう伝えていました:

「今日は情報収集の段階なので、その場での契約はしません。資料だけ頂いて帰ります」

これを最初に宣言すると、営業さんの圧が本当に下がります。相手もプロなので、今日決める人と今日決めない人とを見分けて、接し方を変えてくれます。

遠慮せず、最初に一言伝えるだけでお互い楽になります。

ステップ5:土地探しと並行して動く

建てる工務店の候補が絞れてきたら、土地探しも並行して進めます。建築会社が決まってから土地、という順番だと時間を大きく損します。

土地探しの基本

  1. 不動産ポータルサイト(SUUMO、LIFULL HOMES、アットホーム)でエリア感を掴む
  2. 地元の不動産屋に足を運ぶ。ネットに出ない「未公開物件」を持っている
  3. 候補の工務店に紹介してもらう。土地込みで相談できる工務店は強い

特に2と3は効きます。関西の良い土地は、ネットに出る前にプロの間で決まってしまうことが多いです。

関西で土地を探すときの落とし穴

私が実際に候補に挙げかけて、直前で外した土地のパターンです:

  • ハザードマップ上に浸水エリアがあった(大阪の一部、淀川沿いは要注意)
  • 旧耐震基準の擁壁があった(建て替えコストが数百万跳ね上がる)
  • 建築条件付きで、好きな工務店を選べなかった
  • 市街化調整区域で、そもそも建てられなかった
  • 接道義務を満たしていなかった(道路に2m以上接していないと建築不可)

土地の価格だけで判断するのは危険です。安い土地は安い理由があるというのを、何度も現地で体感しました。

→ 土地探しの詳しい落とし穴は、別記事でまとめる予定です。

やってはいけない順番 vs 正しい順番

最後に、私が最初にやりかけた失敗の順番と、正しい順番を並べておきます。

❌ 最悪の順番

展示場 → 一目惚れ → 仮契約 → 土地探し → 予算オーバー → 後悔

これをやると、「先に建物の仕様を決めてから土地を探す」ことになり、予算が合わない・法規制で建てられないが頻発します。

✅ 正しい順番

家族対話 → 予算上限決定 → ローン事前審査 → 情報収集 → 土地と工務店を並行 → 契約

地味ですが、この順番を守るだけで失敗する確率が大きく下がります

家づくりにかかる期間の目安

全体で1年〜1年半を見ておいてください。半年で終わらせようとすると、必ずどこかにツケが回ります。

フェーズ期間
ステップ1〜2(家族対話・予算)2〜4週間
ステップ3(ローン事前審査)2〜3週間
ステップ4(情報収集)2〜3ヶ月
ステップ5(土地+工務店決定)2〜4ヶ月
設計・間取り打ち合わせ3〜6ヶ月
着工〜引き渡し4〜6ヶ月

私は最初、「半年あれば建つやろ」と思っていました。甘かったです。じっくり進めた分、いま毎日この家に住んでいて「これで良かった」と思えています。

まとめ:焦らず、順番通りに

家づくりは人生で一番大きな買い物です。焦って進めると、10年後に必ず「あの時もっと考えれば良かった」が残ります。

  • ✅ まず家族で「どう暮らしたいか」を話す
  • ✅ 総予算の上限を決める(年収×7倍が目安)
  • ✅ 住宅ローンの事前審査を受ける
  • ✅ それから情報収集に動く
  • ✅ 土地と工務店は並行で動かす

この順番を守るだけで、家づくりは驚くほどスムーズになります。


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本記事は、家づくり経験者の立場から書いた情報記事です。一部、工務店紹介や資料請求サービスへのリンクを含みますが、紹介には紹介料が発生する場合があります。紹介料の有無にかかわらず、私自身が「おすすめできる」と判断したサービス・工務店のみを掲載しています。広告費を受け取って順位を操作することは行っていません。

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